クリーニングのプロが答えるQ&A
シーツの洗濯頻度を教えてください
我が家は週1回です。
普通のご家庭でシーツを洗うのはやはり大変だろうなと想像してしまいますが、実は干す方が大変です。日本ではシーツは洗って天日干しというイメージがありますが、衣類乾燥機で乾かすことが一番のおススメです。日本での乾燥機の普及率はおおむね60%弱のようです。日本より衣類乾燥機の普及率が高いと言われている欧米では週1回以上、シーツを替える割合が6割を超えるというデータもあります。
乾燥機がない、どうしても天日に干したいという方は干し方を工夫しましょう。シーツがМ字型になるように重なる部分を減らして干すと速く乾きます。
シーツを替えることは手間かもしれませんが、清潔なシーツはこれから夏本番に向けて上質な眠りを必ず提供してくれますよ。
クールビズ中のボタンダウンの着こなし方
一番気をつけなければいけないことは、クールビズの期間は必ず肌着を着用することです。
ジャケットがある場合はワイシャツを肌着と考えられますが、ジャケットがない場合はワイシャツが上着です。夏場は汗をかきますので、ワイシャツが肌にくっつくのも気持ちが悪いものです。肌着を選ぶ場合は、必ず襟元は丸首ではなく、Vネックを選んでください。襟元から肌着が見えないのは基本です。
同じボタンダウンのシャツでも素材によって雰囲気が変わります。厚手でざっくりした風合いのオックスフォード生地はよりカジュアルな感じになるので、ビジネスにはブロードと呼ばれる織り目が詰まって光沢のある生地がふさわしいのではないでしょうか。
レインウェアの正しいメンテナンスの仕方を教えてください
念のため洗濯表示の確認をし、大丈夫であれば中性の液体洗剤で洗いましょう。
レインウェアの最大の特徴は撥水性能です。
メンテナンス(洗濯)をするとその撥水性能が落ちると考えている方も少なくないようです。しかし、レインウェアの撥水性能が落ちる最大の原因は、ズバリ汚れです。メンテナンスを怠ってしまうと汚れがウェアの織り目を塞ぎ、水蒸気の逃げ場がなくなり内部で結露を起こします。レインウェアは雨の日など過酷な状況で使用されることが多いため、汚れやすく理想を言えば使用するごとに洗濯をすることがベストと考えます。
柔軟剤を入れているのにゴワゴワするのはなぜ?
柔軟剤の入れ過ぎが原因かもしれません。
そもそも柔軟剤は、洗濯物の表面をコーティングすることで威力を発揮します。柔軟剤を入れすぎると必要以上のコーティングがされてしまい、柔らかくなるどころか、逆にゴワゴワ・ベタベタしてしまいます。
また、柔軟剤の入れすぎは、ニオイがきつくなりすぎる、吸水性が悪くなる、黒ずみの原因になるといったデメリットもあります。
ある機関の調査によると、約半数の人が柔軟剤を入れすぎているそうです。もっと柔らかく、もっといい匂いをという気持ちは分からなくはありませんが、入れすぎにも注意が必要です。
たたむ衣類とたたまない衣類の見分け方を教えてください
いくつか基準がありますが、まずは「織物」か「編物」かです。
「織物」はワイシャツ・ブラウス・スーツなどと考えていいです。「織物」は、たて糸とよこ糸を交差させて出来ており、型崩れしにくいため「たたまない」でOKです。一方、セーター・トレーナー・Tシャツなどが「編物」です。「ニット」とも呼ばれています。伸縮性に優れている反面、型崩れしやすいため「たたむ」衣類となります。重要なのは素材ではなく編み方で判断するという事です。