クリーニングのプロが答えるQ&A

レインウェアの正しいメンテナンスの仕方を教えてください

念のため洗濯表示の確認をし、大丈夫であれば中性の液体洗剤で洗いましょう。

レインウェアの最大の特徴は撥水性能です。
メンテナンス(洗濯)をするとその撥水性能が落ちると考えている方も少なくないようです。しかし、レインウェアの撥水性能が落ちる最大の原因は、ズバリ汚れです。メンテナンスを怠ってしまうと汚れがウェアの織り目を塞ぎ、水蒸気の逃げ場がなくなり内部で結露を起こします。レインウェアは雨の日など過酷な状況で使用されることが多いため、汚れやすく理想を言えば使用するごとに洗濯をすることがベストと考えます。

柔軟剤を入れているのにゴワゴワするのはなぜ?

柔軟剤の入れ過ぎが原因かもしれません。

そもそも柔軟剤は、洗濯物の表面をコーティングすることで威力を発揮します。柔軟剤を入れすぎると必要以上のコーティングがされてしまい、柔らかくなるどころか、逆にゴワゴワ・ベタベタしてしまいます。
また、柔軟剤の入れすぎは、ニオイがきつくなりすぎる、吸水性が悪くなる、黒ずみの原因になるといったデメリットもあります。
ある機関の調査によると、約半数の人が柔軟剤を入れすぎているそうです。もっと柔らかく、もっといい匂いをという気持ちは分からなくはありませんが、入れすぎにも注意が必要です。

たたむ衣類とたたまない衣類の見分け方を教えてください

いくつか基準がありますが、まずは「織物」か「編物」かです。

「織物」はワイシャツ・ブラウス・スーツなどと考えていいです。「織物」は、たて糸とよこ糸を交差させて出来ており、型崩れしにくいため「たたまない」でOKです。一方、セーター・トレーナー・Tシャツなどが「編物」です。「ニット」とも呼ばれています。伸縮性に優れている反面、型崩れしやすいため「たたむ」衣類となります。重要なのは素材ではなく編み方で判断するという事です。

スーツをクリーニングに出す頻度を教えてください

月に一度はクリーニングに出すべきだとご提案します。

スーツに限らず衣類は着用しているだけで汚れます。衣類についた皮脂が空気中の煤(スス)などを吸着してしまうためです。そのままにしておくとスーツが傷む原因となります。ネットでは、あまり頻繁にクリーニングすると生地が傷むという記述も見受けられます。私は普段スーツを着ませんが、一度着用すれば必ずクリーニングします。(もちろんクリーニング屋だからですが)月にすると2回から3回です。それでもスーツが傷むという事は全くありません。スーツが傷むのはやはり着用中であり、着用時間によるものが最大の原因です。もしそれでもスーツが傷んできたなと感じたなら、スーツの寿命が来たという事でしょう。
クリーニング店はメンテナンスのプロです。スーツの状態・生地・シミの有無などによって適切なメンテナンスを提供しているはずです。まだまだスーツはビジネスシーンの主役であります。そんなスーツを適切にメンテナンスして、クールに決めてもらいたいものです。

部屋干しのコツを教えてください

匂いの元となる雑菌の繁殖を抑えるためには、洗濯物が重ならないように干しましょう。

部屋干しで一番気になる匂い。その原因は汚れや雑菌の酸化です。つまり汚れを良く落とし、素早く乾かせば、雑菌の繁殖が抑えられ、ほとんど匂いはしないと言うわけです。それ以外に、洗う前は洗濯物を洗濯機に入れてためておくのではなく、洗濯カゴなど通気性の良い容器に入れておくことが大切です。また、雑菌が残るかもしれませんので、お風呂の残り湯を使うのも極力控えましょう。そして洗い終わったら素早く干しましょう。この時、カーテンレールなどに干すと洗濯物が重なり乾きにくくなりますので、必ず、風の通り道を作るようにしましょう。エアコンの除湿機能なども効果的です。