クリーニングのプロが答えるQ&A

濃色の衣類が赤っぽくなる理由と対策を教えてください

これは、変色または退色といい、紫外線・窒素ガス・汗・熱・漂白剤・食べこぼし等の影響により、衣類の色素が破壊される現象です

ご存知の方も多いとは思いますが、洋服の色は青・赤・黄色の3色で構成されています。3色の割合によってすべての色が作られているわけです。全てを同じ割合で混ぜると黒になります。その色が、上記の理由により、黄>赤>青といった強度の低い順で破壊されていきます。
対策としては、まず、ハンガーをカーテンレールに掛けないことです。太陽光に衣類がさらされ退色するのを防ぎます。次に、ウォークインクローゼットやハンガーラックの蛍光灯にも注意が必要です。できればラックカバーをかけて守りましょう。こうすることで保管中の退色を防ぐことができます。

枕の手入れ方法を教えてください

ウォッシャブル枕(洗える枕)は洗濯を、洗えない枕はこまめにカバーを洗ったり、いい天気の日に干したりしましょう。

枕の手入れ方法は、充填物の素材によって異なります。ウォッシャブル枕や、ポリエステル、パイプストロー素材のものは洗濯機で洗えますが、逆にそば殻・低反発ウレタンフォームなど洗えない素材のものもあります。手入れの前に確認しましょう。
洗える枕であった場合、必ずカバーは外してなるべくサイズがぴったりなネットに入れてください。選択コースはおしゃれ着やデリケートコースがいいと思います。枕なので洗剤や柔軟剤の香りのキツイものはあまりお勧めできません。もし洗濯機に入らない場合や心配な場合は手洗い(押し洗い)しましょう。
洗えない枕の場合は、こまめにカバーを洗う、天気のいい日に干すなどで対応してください。枕をメンテナンスすることで心も体も上質な睡眠でリフレッシュすること間違いなしです。

効果的な静電気対策を教えてください

キーワードは「乾燥を防ぐ」と「摩擦を減らす」

まず、お肌の保湿を心がけるとよいです。年齢を重ねるとどうしても乾燥肌になりやすいですから、こまめにハンドクリームや保湿クリームを活用してください。
次に衣類による静電気対策としては、摩擦を減らすことが大切です。具体的な方法としては、ストッキングやタイツに保湿のために使うハンドクリームをシミにならないよう薄く伸ばして塗って滑りを良くします。そうすることでパンツやスカートにまとわりつきづらくなります。