クリーニングのプロが答えるQ&A家庭でのお洗濯のコツ
洗濯機に入れる洗濯物はどれくらいがいいの?
洗濯機の容量の7割がベストです。
基本的に単位は重さ(乾燥重量)なのですが、だいたいの見た目容量で問題ありません。コインランドリーなどに行くと洗濯機や乾燥機に適量の線が引いてある場合がありますよね。少なすぎず、多すぎずやはり適量がベストです。
ではなぜ洗濯機いっぱいに洗濯物を入れてはいけないのか。理由は3つあります。
1つ目は洗濯機の中で衣類が回らない。つまり機械力が働かず汚れが落ちない。
2つ目は必要以上に衣類が引っ付きすぎ汚れや色が移ってしまう。
3つ目はすすぎがうまくいかず、洗剤残りが発生し異臭の元となる。
洗濯物の量を調整するだけで劇的に汚れがよく落ちたり、嫌なニオイがしなくなったりすることがあります。色移りなども防げますので、色別に分けるなどして、面倒でも数回に分けて洗濯機を回してみてはいかがでしょうか。
濃色の衣類が赤っぽくなる理由と対策を教えてください
これは、変色または退色といい、紫外線・窒素ガス・汗・熱・漂白剤・食べこぼし等の影響により、衣類の色素が破壊される現象です
ご存知の方も多いとは思いますが、洋服の色は青・赤・黄色の3色で構成されています。3色の割合によってすべての色が作られているわけです。全てを同じ割合で混ぜると黒になります。その色が、上記の理由により、黄>赤>青といった強度の低い順で破壊されていきます。
対策としては、まず、ハンガーをカーテンレールに掛けないことです。太陽光に衣類がさらされ退色するのを防ぎます。次に、ウォークインクローゼットやハンガーラックの蛍光灯にも注意が必要です。できればラックカバーをかけて守りましょう。こうすることで保管中の退色を防ぐことができます。
枕の手入れ方法を教えてください
ウォッシャブル枕(洗える枕)は洗濯を、洗えない枕はこまめにカバーを洗ったり、いい天気の日に干したりしましょう。
枕の手入れ方法は、充填物の素材によって異なります。ウォッシャブル枕や、ポリエステル、パイプストロー素材のものは洗濯機で洗えますが、逆にそば殻・低反発ウレタンフォームなど洗えない素材のものもあります。手入れの前に確認しましょう。
洗える枕であった場合、必ずカバーは外してなるべくサイズがぴったりなネットに入れてください。選択コースはおしゃれ着やデリケートコースがいいと思います。枕なので洗剤や柔軟剤の香りのキツイものはあまりお勧めできません。もし洗濯機に入らない場合や心配な場合は手洗い(押し洗い)しましょう。
洗えない枕の場合は、こまめにカバーを洗う、天気のいい日に干すなどで対応してください。枕をメンテナンスすることで心も体も上質な睡眠でリフレッシュすること間違いなしです。